日本の食卓に高い頻度で登場する納豆のお話です。
皆さんは納豆の健康効果をご存知ですか?
納豆が体に良い事はほとんどの方が知っていることだとは思いますが
具体的にどんなところが体に良いか知っている方は少ないんじゃないでしょうか?
発酵食品の中でも代表的な食品の納豆ですが、さまざまな効果をもたらしてくれるんです。
当記事ではそんな納豆の細かい効果をお伝えしていきます。
納豆の種類と納豆菌について
納豆は地域によって好まれる粒の大きさが違い、場所によっては他の食材を混ぜているものや納豆独特の粘り気が全くないものもあります。
- 小粒納豆
- 大粒納豆
- ひきわり納豆
- しょぼろ納豆
- 五斗納豆
- 塩辛納豆
納豆の種類はこんなかんじ。
・五斗納豆
ひきわり納豆に適量の米麹と塩を混ぜて数か月、熟成・発酵させたもの。
五斗も入る樽で作られたため、そう言われている。
・塩辛納豆
蒸した大豆に麹菌を付けて発酵させ、それを塩水に漬けて熟成し乾燥させたもの。
もともとは中国のものですが、産地は京都。
この二つの納豆はどちらも粘り気がないんですよね~
納豆に含まれる納豆菌がさまざまな成分を生み出す
納豆は、煮た大豆に納豆菌を付け40度弱の環境に数日間置くと独特の匂いがするようになり、ネバネバした糸を引き始めます。
納豆を作るには納豆菌が不可欠であり、この納豆菌が大豆にはないさまざまな成分を生み出してくれるんですね。
そのさまざまな成分の効果が納豆が健康に良いとされる理由なんです。
納豆菌は枯草菌(こそうきん)の一種で低温高温に強く、環境さえ整えば15時間後には10億にも増えるものすごい繁殖力があるのが特徴
どんな成分を生み出してくれるのか?
それぞれの成分と健康効果の関係を見ていきます。
納豆は安眠効果が得られる?
納豆には睡眠を心地良い眠りにする効果もあるって知ってましたか?
安眠効果は納豆に含まれる「トリプトファン」という成分の効果なんです。
納豆にはトリプトファンが豊富
このトリプトファンはアミノ酸の一種です。
これは、神経伝達物質のセロトニンが作られるための材料に使われるもの。
「セロトニン」は精神を安定させ、深い眠りに誘導してくれる成分!
トリプトファンが大量にあればあるほど体の中でセロトニンの分泌の効率があがるため、とても役立つ成分なんですね!
腸内環境が不安定だとセロトニンの分泌にも影響が出てしまいますが、納豆には善玉菌を増やし、腸内環境を安定させる効果もあるのでそれすらも助けてくれます。
納豆は精神安定剤であるセロトニンとその分泌を助ける役割の、ダブルで効果が期待できるのです!
精神を安定する成分が他にも含まれている
実はその他にも、精神を安定させてくれるとされている成分が多いんですよ。
- ビタミンB群
- カルシウム
- ビタミンD
ビタミンDはカルシウムの吸収を促してくれます。
納豆には心を整えるのに役立つ成分がとても多いんですね。
これらのことから、納豆は精神に良い影響を与えてくれて深い眠りにする手助けにもなってくれることがよくわかりますね!
納豆は美肌効果が期待できる!
お肌の悩みを抱えている女性は多いですよね~
そんな方の悩みを解消してくれる効果も納豆にはあるんです。
納豆にはイソフラボンが豊富に含まれている
「植物性エストロゲン」とも呼ばれるイソフラボン。
これは納豆の材料である大豆に多く含まれる成分で、女性ホルモンの「エストロゲン」ととてもよく似た作用を持っています。
エストロゲンは肌の状態を良くするコラーゲンやヒアルロン酸を生成するための成分。
イソフラボンもそれと同じような働きをしてくれる!
その二つの成分の不足を補うことで効果を発揮するというものです。
イソフラボンの抗酸化作用で病気を予防!
それだけでなくイソフラボンは抗酸化作用もあるんです。
体内の活性酸素が肌を傷つけるのを抑えてくれる役割があり女性ホルモン不足の解消と抗酸化作用で、より美肌効果が期待できるんですね。
そして加齢によって女性ホルモンはどうしても低下していきます。
女性ホルモンのエストロゲンが不足すると
・コレステロール値が上がったり
・骨からカルシウムが溶け出してしまったり
悪影響が出てしまい、その結果
- 動脈硬化
- 糖尿病
- 高脂血症
- 骨粗しょう症
これらのリスクが増えてしまうんです。
そんな加齢によるホルモン不足にイソフラボンです!
イソフラボンはコレステロール値の上昇を抑えて上記の病気を予防したり、骨からカルシウムが溶け出すのを防いでくれ、骨祖しょう症のの予防・改善にもとても役立つんですね。
イソフラボンは更年期障害にも関わりがある
また、女性ホルモンは
「更年期障害」
にも深く関わっています。
その多くの症状は加齢とともに低下する女性ホルモンの崩れによって引き起こされるもの。
イソフラボンを摂取することで更年期の特有の症状である
- イライラ
- 頭痛
を和らげてくれる効果もある!
イソフラボンは女性ホルモン(エストロゲン)の不足に役立つ、万能薬になるとも言えますね~
納豆は骨を丈夫にしてくれる効果がある
納豆にはビタミンKが含まれています。
これは大豆を納豆にする際になくてはならない納豆菌によって生み出されるもの。
骨を丈夫にする成分は
・ビタミンD
・カルシウム
が有名で、それだけと思われがちですがビタミンKもその一つです。
ビタミンKとは
カルシウムを体に取り込む際に必要な成分で、さらにカルシウムを一緒に摂取するとカルシウムの吸収を助けてくれる効果がある!
二つの効果でより骨を丈夫にしてくれます。
これらは骨が成長する成長期などでは当然必要な成分ですが年をとっても取り続けることで、骨祖しょう症の予防に一役かってくれるんです。
納豆にはカルシウムも含まれていているので同時に摂取することが可能です。
納豆はよく混ぜると吸収率が上がる
聞いたことありませんか?
「納豆はよく混ぜると良い」
なんて!
これはその理由の一つです。
実は納豆の効果を最大限引き出すためにはよくかき混ぜることが重要なんです。
納豆は混ぜるほどネバネバが増えていきます。
ネバネバが多いほど吸収率があがるとされていて、効果の効率を上げるにはためには良くかき混ぜることが大切なんです。
納豆は良くかき混ぜていただきましょう!
ちなみにですが、
納豆の糸には一種のうまみ成分である
ポリグルタミン酸
が含まれており、この成分は混ぜるほどに増えていくんです。
⇒その結果旨味が増えておいしさが増す!
というのもよく混ぜると良いと言われている理由なんです。
納豆は免疫力をつけて癌を予防する効果もある
納豆には腸内の
悪玉菌を減少
させ、腸に良い働きをする
善玉菌を増やす働き
があります。
腸内環境の改善というもので便秘や下痢に効果的!
この作用は腸内の環境を改善すると同時にガンなどの生活習慣病の予防にも期待できるんです。
腸とガンは全く関係がないように思えますが、実はかなり影響しています。
腸は便を作るだけでなく、
・免疫細胞を作ったり
・その強化をしてくれたり
・栄養を吸収し血液を伝って全身に運んでくれる
そんな役割も担っているんです。
腸内環境の改善とは腸内の菌のバランスが保たれるということ。
免疫力の活性化に繋がり、それががん細胞に対する抵抗力を上げてくれる!
しかもそれだけでなく納豆に含まれる納豆菌も免疫力を高めます。
納豆菌が持つ抗菌作用はO-157をも撃退する
医師会がO-157の集団感染が起こったある小学校での児童の食生活調査をしました。
その結果、さまざまな発酵食品の中でも納豆だけが発症した児童の差があったことが分かったのです。
納豆を食べない児童の感染率は21,1%だったのに対し週三回以上納豆を食べる児童の感染率は7,5%と、実に三分の一もの違いがあったことが報告された。
このことにより納豆が持つ納豆菌の免疫細胞をアップさせる力が裏付けられました。
まとめ:万能な納豆でも食べすぎには注意しよう
当記事では納豆の種類と含まれる栄養素、またそれぞれの役割や効果についてお伝えしていきました。
納豆は、その独特な匂いと旨味は他の何物にも代えがたい発酵食品です。
そしてそのさまざまな健康効果。
- 消化促進
- 生活習慣病予防
- 整腸作用
- 抗菌作用
- アンチエイジング
- 安眠効果
誰しも生きている上で一度は悩むであろう体の不調。
その一つの解決の糸口となる効能の数々!
そんな万能食品ですが食べすぎには注意が必要です。
腸内の菌のバランスを整えるとはいえ、過剰摂取で菌が偏ってしまい逆効果になってしまう!
食べ過ぎないように適度に食べていくことが大切!
これからの体調を良くするにあたって1日1パックを目安に食べて、効果を実感しながら良い納豆生活を送っていきましょう。
納豆の健康効果についての話でした!